冷戦中、軍事機密を持ったまま植物状態となったスパイに恐るべき手術が行われた。脳に直接、声帯をつなげたのだ。信じられないことに声帯はしゃべり始めた。意味のない言葉を。現代では物理的な手術をせずに脳のシグナルを拾えるが言葉ではなくノイズとしか呼べない。ところが、ある科学者が発明した(軍事的理由から公表されていない)画期的な整流アルゴリズムを使うとノイズの中から意味のある部分を取り出すことができる。これを使ってみると、驚くべきことをしゃべり出した。脳の中に宇宙人が住んでいるようなのだ。どうやら整流機能ではなく未知の言語からの翻訳機能があるらしい。夢なのでオチはない。ちなみに、夢の中で電車に乗っていたらいつのまにか空を飛んでいて、しばらくしたら道路に(路面電車のように)停車していた。空は、送電線のようなワイヤとよくわからない装置で埋め尽くされていた。